インキュベーション施設に入るメリット|安い賃貸オフィスを探しているなら
今日は事務所の話題です。
うちの事務所は比較的駅から近くて便利なところにあります。
ただの貸しビルにテナントとして入っているのではなく、インキュベーション施設というところに入居しています。
「インキュベーション」とは、英語で“(卵 などが)ふ化する”という意味です。これになぞらえ、起業家の育成や、新しいビジネスを 支援する施設を「(ビジネス)インキュベーション」と呼びます。
引用:http://www.smrj.go.jp/incubation/about/index.html
このインキュベーション施設、色々メリットがあります。
入居審査があり、普通の賃貸オフィスよりも手続きが面倒ですが、本当に入ってよかったと思っています。
今日はそのインキュベーション施設に入るメリットについての記事です。
インキュベーションのメリット
人の繋がりができる
まだ起業して年数が浅い会社、個人事業主が集まっている場所です。
積極的に入居者同士が交流すれば、そこから仕事に発展する可能性も高くなります。
実際うちも、ホームページ制作やコンサルのお仕事を、近隣の企業さんからいただきました。
業種にもよりますが、IT系は企業同士で仕事の回し合いをしやすい業種ですね。
マネージャーの指導が受けられる
インキュベーションマネージャーというのが(おそらくどこのインキュベーション施設にも)いて、1企業に一人ずつマネージャーが付きます。
経営上のアドバイスを受けることができたり、困ったことがあれば相談できます。
うちもそうですが、小規模の事業者は法務や労務など専門外のことは疎いことが多いのでそういうことを相談できるのはありがたいです。
家賃の補助が受けられる
自治体が運営しているインキュベーションなら、家賃が補助されるところが多いと思います。
年数は限られていますが、家賃の助成が受けられるのは創業間もない企業にとっては、一番助かるのではないでしょうか。
面倒くさがりの人・怪しい会社には向かない
会議室などの共用設備が安く使えたりと、いいことづくめのような気もしますが、インキュベーションが向いていない会社(もしくは人)もあると思います。
僕が入居しているところは公立施設なので、書類のやりとりが多いです。
事業計画を提出したり、家賃の補助申請手続きがあったりと、書類関係が苦手な人には苦痛だと思います。
もちろん計画を立てたらある程度、それに沿って運営しないといけません。
インキュベーションマネージャーがいるので、その指示にも従わないとダメです。
そういう縛りが窮屈だという人には、インキュベーションは向いてないと思います。
あと、公益性を求められるので、怪しい商売を営んでいる人、人に説明できない仕事の会社もダメですね。
例えば、個人的にはネットワークビジネス(MLM)も立派な一つの職業だと思いますが、市民権得ていないフシがあるので、おそらく入居は無理です。
入居の際には審査があります。
審査を上手くクリアしても、あとでその会社の実態がわかってから退去を迫られるほうが、実際問題大変なので、最初から入居は控えておいたほうが無難です。
個人事業主はコワーキングスペースで十分なのでは?
僕も当初事務所を構える時に、コワーキングスペースでも十分かなとも思いました。
なんといっても利用料金が安いですからね。
それでも、自分の荷物は置けないし、ノートパソコンだと効率悪いし、作業環境も自分だけの事務所に比べるといいとは言えません。
たしかにコワーキングスペースは仲間づくりにはいいと思います。
特にIT系は利用している人が多いですからね。
でも、郵便物や電話連絡など不便なことのほうが多そうかなと思ったので見送りました。
今は日常的な不便は何も感じないので、今の事務所で本当によかったと思っています。
地元密着で仕事をするならインキュベーションもあり
この記事を書くにあたって、全国のインキュベーション施設を見てみましたが、インキュベーションがない都道府県もけっこうあります。
というか、ない都道府県のほうが多いかもしれませんね。
中小機構:インキュベーション: ビジネス・インキュベータ一覧
入居企業は、基本的に地元密着で仕事をしているところが多いと思います。
なので、他府県のインキュベーションに入ってまでやるというのが、いいのか悪いのかわかりませんが、自分の地元に施設があればラッキーです。
ちょっと公営団地みたいな感じもあって、人間関係が面倒くさいと思う部分もありますが、それを差し引いても、余りあるメリットだと思ってます。
同じ家賃で、近隣のテナントビルを探してもおそらく同レベルに設備が整ったところは借りられないでしょう。
もし、地元で仕事を発展させていこうと考えているならインキュベーションはオススメですよ。