デスクワークの持病、慢性腰痛をどう緩和するか?2つの椅子を買った感想
今日は仕事と健康の話を書きます。
僕はもう20年近くの腰痛持ちです。
立っていても痛い。
座っていても痛い。
何より同じ姿勢を撮り続けるのが一番ツライです。
最初は学生時代のバイト中にぎっくり腰をやってしまいました。
それが段々癖になり、サラリーマン時代デスクワークになってからは、めっきり運動する機会が減ってしまい、腰の筋肉がカチカチに凝り固まって、立派な慢性腰痛になってしまったわけです。
少しだけ、腰痛の豆知識を書いておくと、ぎっくり腰のような急性腰痛は、安静第一。筋肉に熱を持っているので冷やさないといけません。
しかし、急性の状態が落ち着くと、今度は動かして温めなければいけないわけです。
急性の腰痛が落ち着いたにもかかわらず、腰に悪いからと思って、体を動かすことなく生活していると、筋肉が凝り固まって、ますますぎっくり腰などを引き起こしやすくなるわけなんですね。
こういう理論が理解できたのは、もう30代半ば、かなり腰痛も進行してからでした。
もっと早く知っておきたかった・・・。
今までありとあらゆる治療にもかかりました。
カイロ、整体、リハビリテーション、整骨院、マッサージ、鍼灸・・・。
県外まで治療に行くこともたびたびありました。
最近はやりの筋膜リリース注射も試したことありますよ。
それでも劇的な変化は見られなかったわけです。
なので、今は特に治療に通うということはしていません。
とにかくストレッチ、ウォーキング。
自分の力で改善していくということを心がけています。
椅子に10時間座る。ストレッチにも限界がある。
自分の場合は体が固く、特に股関節のあたりが固いのを自覚しています。
なので、股関節周り、大腰筋とか腸腰筋のストレッチを中心にやってます。
ただ、やりすぎると、気持ちいいを通り越して痛くなります。
また、ついつい仕事に没頭していると、ストレッチするのを忘れてしまうんですね。
なので、ストレッチは重要ですが、それだけで腰痛対策をすべてカバーするのは限界があると感じてます。
ある程度モノにもお金をかけなくてはと思って、椅子にお金をかけるようにしました。
4年くらいの間に2つ買いました。
今日はそのレビューをしたいと思います。
腰痛を悪化させた椅子、クルーズアンドアトラス
オカムラが作っているクルーズ(机)とアトラス(椅子)のセットです。
「低座」・「後傾」というのがコンセプトらしく、仕事に集中できる姿勢が楽にとれます。
たしかに、思考にふけったり、アイデアを練ったりという時間にはいいですが、腰痛改善という観点からは、全く逆効果だったように思います。
なにより「低座」という部分がいけませんでした。
椅子の脚が短いわけです。
これで目一杯高くしていますが、かなりの短足です。
そうなると、脚ではなく、おしりで体重を支える比率が高くなる。
つまり床ではなく、座面にかかる体重が大きくなります。
そして、腰にかかる負担も増えます。
腰が痛い人はたぶん、ゴロンと横になって休みたいと思うでしょう。
アトラスの背もたれを後ろに倒すと、ゴロンとはなりませんが、いいかんじで休めます。
ただ、一見楽に見える体勢が取れるんですが、それも腰への負担は軽減されないわけです。
3年くらい使いましたが、腰痛は良くなるどころか、若干悪化傾向にあったので、泣く泣く使うのをやめました。
けっこうお金はかかったんですが、実にもったいない。
ただ、実際に使ってみると、クルーズ(机)も小さかったりして、オフィス家具として使い勝手はよくありませんでした。
今は事務所の片隅に追いやられてます。
ハーマンミラーアーロンチェアは姿勢がよくなり、肩こりが軽減された
よかった点はいろいろあるんですが、自分の中で気に入っている点はこの3つです。
- ランバーサポート付き
- 前傾姿勢がとれる
- 肘掛けの細かな調節ができる
背もたれにクッションを置くことが多かったんですが、ランバーサポートの器具がついているので、腰にうまくフィットしてくれます。
おかげでクッションをあてる必要がなくなりました。
あと、調節機能で、角度を前に5度ほど倒せることもできます。
たった5度と思いますが、こうすることで、猫背になることを防いでくれます。
タイピングするときなども集中できるので便利です。
あとは、先のアトラスが、肘掛けの調節が全くできなかったので、細かな調整ができるアーロンはとても気に入ってます。
肘掛けと机、これを水平にすることで、マウス操作やタイピングが楽にできるようになりました。
ちょっと座面のフレームが固くて、座り続けていると太ももの裏が若干痛くなるという部分はありますが、それを差し引いても余りある椅子だとは思いました。
椅子は自分への投資。労働効率を上げたいなら
アーロンチェアは10年保証付きです。
それだけ長く使えるということです。
僕は長く使うものはなるべくいいものを買うようにしています。
体に悩みを抱えながら仕事をするというのは本当にストレスだと思います。
アーロンチェアも、アトラスも10万円以上します。
安いものだとは思いませんが、治療院に行って、大して改善が見られないなら、形のあるものにお金をかけるのは、ひとつの方法だと思います。
椅子は文句は言いませんし、特に維持費もかかりまえんからね。
利益が出て節税に困っているという人は全額経費で落とせますので、ぜひ購入を検討されてみてください。
節税に関してはこんな記事も書いてます。
ま、あんまりうまくはいってないんですが・・・。
まとめ。結局は自分で座ってみないとわからない
アーロンチェアを選ぶ時も、他の椅子も色々試してみました。
エルゴヒューマンも候補でした。
どれがいいかは、靴と一緒で自分が試してみた座り心地でしか判断できないんですよね。
まあ正直、店頭でちょっと座ったくらいでは、あまり差がわからないという部分もあるかとは思いますが。
僕の場合、アトラスは明らかに失敗でしたが、ああいうちょっと変わったタイプの椅子を選ばなければ、そこそこの値段の椅子はどれを選んでも大きく失敗することはないと思います。